異能力士

異能力士でいたい

ソロ公務

職人肌で地頭を信じず、万能まかりならずも、一に秀でることを至上とします。野球でいえば、英智で間違いなく、力士なら魁皇です。対してバランサーたる職務遂行能力の概念は窮屈です。

職務遂行能力が課長の段階にあるから職務は課長です、は違和感を覚えます。つまり、「あなたは何ができますか」の問いに「課長ができます」と答えるのと一緒です。全く覚えなき分野への異動を平気で行う根拠ですが、職能給が幅を利かせては退職公務員の増加も無理はありません。

かつて国公法・地公法に職階制規定を置いても実質的に導入されず、わが国になじまないと放棄され、職務遂行能力と人事評価に置き換えました。職階制は職務記述書と現場採用委譲を伴って運用困難と理解するも、職務遂行能力の絶対視は職務給の原則を逸脱し、降給すらされません。

このフィクションの愚に気づかねば取り返せず、スペシャリストは去ります。ライン課長とスタッフ課長の資質は異なり、分野が違えば現場の勝手も違います。自分は異能力士でいたいです。

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20年以上
長年携わっており、仕事の進め方も相当変化した一方、依然として変わらない実態もある、公務の来し方行く末を考えていきます。
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