公務員

望まぬ異動→退職は早計

ソロ公務

シリーズ系を更新できません。普通退職の増加も取り上げましたが、若手公務員の退職が目立ち、2~30歳代では2%前後と、10年以内に1%増えました。https://solokomu.com/topics/

考えられる主な要因

1 採用者数の増加

単純に採用者を増やしたため、ミスマッチも増える傾向:一定数の不適応は民間と違いません。

2 職員の質の低下

採用試験の時期が遅いため、優秀層は民間に流れている:倍率減でミスマッチも起き易いです。

3 彼我ミスマッチ

職員側と役所側にもミスマッチの要因があり、彼我とも理解していない意味で記しました。とはいえ、行政は民間が行えない業務も使命とされ、華のある仕事は少ないと知る必要もあります。「バカの壁」と斬って捨てるのは、さすがに理解不足で問題があります。

職員側

長期的なキャリア(65歳以上)をよく考えていないのですが、求めるのは酷かもしれません。若年層キャリア形成やライフイベントに俯瞰して対応できる、コーチやメンターも少ないです。石の上は1年が限界と理解しますが、退職は事務処理の会得や同期とのつながりもできません。

役所側

自らの論理のみで人事を行う上、職員側の(未熟だが民間含む)職業観やキャリア展望に寄り添わず、定年までを当然視する上位層ほど対応できないことです。余裕のある人材育成や研修もできなくなっており、辞めたら代わりが来ればと、半ば人を大事にしない風潮も見受けられます。

早計に結論を下さない

もちろん、行政でキャリアを築けない事情や民間への転職が決まったなどは仕方ありませんが、望まぬ異動、というのみで退職を選ぶことには懐疑的です。希望の部署でも業務プロセスは厳しい、異動先で意外な楽しみを見出せるなど、振り返れば必要な時期だったと思える日も来ます。

適切な先輩(≠友達・親)を利用しよう

若手には難しいですが、適切な先輩を見極め利用しましょう。懐に入れば、異なるものの見方を知ることもでき、自らの視座は相対化されます。よって、ここでは友達や親は不適と考えます。

そこまでして

決断したら振り返らないことです。後悔や未練なきよう、思い残さず次に向かうべきでしょう。

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20年以上
長年携わっており、仕事の進め方も相当変化した一方、依然として変わらない実態もある、公務の来し方行く末を考えていきます。
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