職務専念義務と大震災
ソロ公務
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IT関係の業務を引続きとはいえ、遅れた分野でのミッションとして、余りに後ろ向き過ぎた課題に取り組むことになり、翌年度の予算に間に合うには、半年も余裕はないのだと悟りました。
などと言える状況になく、自部署の事業で一杯いっぱいで、人員を割く余裕などありません。会議体の事務局を作り、決裁で頭を下げ参加いただきます。外様ながら人脈、知的含む体力に任せて、方法や考えを練り上げました。昼は伏せ寝、朝から23時まで働き、当たりも強かったです。
これまでお金を掛けなかったため、ばらばらの予算を掻き集めて整理し、何年かけどのくらいの予算が必要でその効果は、という上位変換も行いました。相当な予算規模で、幹部に説明せよとのこと。トップへは管理職が行い、事前に副の方へ計3回の機会で、何とか無事に通しました。
当然、人も足りないため、専任の担当も認められました。後押しで実現したと思いますが、恩恵に浴しませんでした。予算案は年明け決定でも4月まで配付なく、年末年始は成人の日まで休みました(夏休1日)。関係者は全員異動、国資料にも銘記された事業が名を変え続いています。
サボっていたのを打開し、事業化にあたり準備や説明も行いながら、フェーズも異なる更に体力の要る過程に入るため去りました。自分の美学を通すことと組織に上手く生きること、これは両立し難いです。前者は成果が出る一方で疲弊する、後者は成果が出にくく地味ながら安全です。
美学を通した光速の事業化は、組織で理解不能のため評価対象とならず、成果の出にくい苦労は組織で評価対象となります。問題はルーティンワークに胡坐をかく「フリーライダー」です。いけないのは、メンバーをフリーライダーとみなす愚であり、外様は苦労人との区別が困難です。